1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 現実を伝えないのはマスコミの怠慢- 村上智彦・医療法人ささえる医療研究所理事長◆Vol.5

現実を伝えないのはマスコミの怠慢- 村上智彦・医療法人ささえる医療研究所理事長◆Vol.5

インタビュー 2013年6月5日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――では、改めてお聞きしますが、これからの医療、医師の役割をどうお考えですか。 日本の医療は世界一高いレベルなので、高齢社会を支えるように少しシフトすればいいだけです。そうすれば、日本は十分に高齢化に対応できて、世界のモデルになる。 ――そこをもう少し、ブレークダウンしてお聞きしたいのですが、今、大学病院や急性期病院から在宅医療まで、さまざまな立場、役割を担う医師がいますが、例えば、高度急性期を担う専門医の先生方がどう変わればいいのか。 どう変われば、じゃない。税金を払っている人が支えている仕組みなのだから、住民の方が声を出して変えていかなければならない。それなのに皆が「医療が」「医者が」と言いすぎ。それ自体が間違っている。住民が、「専門医療だけじゃなくて、もっと家庭医や総合医が必要」と言えば、変わる。それを医療側に求めていること自体、昔の「戦う医療」の発想。本当に地域を守りたいのだったら、一人で何役もできる総合医がいた方がいいに決まっている。 「最近は、僕らがマスコミをやればいいのかな、と思うようになりましたね。つながりを持って、ネットで発信していく」(村上智彦氏)。 高齢社会で今ま...