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視野広げ“白い巨塔”からの脱却を- 村上智彦・医療法人ささえる医療研究所理事長◆Vol.6

インタビュー 2013年6月12日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――現在、多くの医師は、目の前の仕事が多忙で、考える余裕に乏しい。日常に追われすぎている気がします。 確かに忙しい。だけど、医療者は、頭のいい人の集まりなのだから、そろそろ「このままだったら、まずいな」と気付くべき。いくら今の生活が安定していると言っても、自分の子どもたちが大変な目に遭うことを考えたら、少し考えないと。 高齢者が増える中で、冷静に医療のニーズを見極める必要があるのでは。ちょっと皆が勘違いしている。高齢社会に合わせれば、そんなに医師は要らないんですよ。あるいは、医師が足りないのだったら、シェアをすればいい。アメリカみたいに、薬局で薬を買って、自分の責任で治療できるようにしてもいいと思っています。アメリカでは、エイズの患者さんが薬局で薬剤師と話して薬を買っている。例えば、生活習慣病の予防、そうした部分は薬剤師の裁量でやってもらえばいい。そうすれば安上がりだし、結果も悪くないでしょう。 村上智彦氏は、超高齢社会を見据え、医師の仕事をシェアするなど、視野を広げて物事を見直していく必要性を強調する。 ――最初だけドクターにアセスメントしてもらい、その後のフォローは薬局が担う。 薬...