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医師偏在是正も国でなく医療者の手で - 小森貴・日本医師会常任理事に聞く◆Vol.4

インタビュー 2013年6月13日 (木)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――専門医制度の見直しと医師会の在り方の議論は関連する。 そう。医師会も、相当変わっていく必要があります。「医師会の会費は高い」とよく言われます。確かに、会費は高い。節約すべきことはもっと節約すべきですし、説明責任も果たさなければなりません。しかし、自律的な行動をするためには、自分たちで経費を拠出しなければならない。この点を医師はもっと学ばないといけない。 小森貴氏は、「今回の重要な点は、プロフェッショナル・オートノミーで行うという理念に、医師である構成員が合意したこと」と述べ、医療者自身が専門医制度改革に取り組む重要性を強調する。 ――先ほどおっしゃった、「医師の処分」にも取り組まれる。 そうなると思います。日本では、1回罰せられた人は、永久に悪いと考える傾向がありますが、そうした考えも変えなければいけない。人間であれば、誰しも間違いはある。でも、それでも悔い改めればまた元に戻れる。そうしたことが受け入れられる社会を作っていかないといけない。一方で、行政処分を受けたことを隠してさえいれば、通るという問題もあります。 また、横倉会長が先日の日医代議員会の答弁で、「医師の配置は医師会がす...