1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 後発品の品質、いまだ認識にギャップ

後発品の品質、いまだ認識にギャップ

レポート 2013年6月13日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

中央社会保険医療協議会の薬価専門部会(部会長:西村万里子・明治学院大学法学部教授)は6月12日の会議で、後発医薬品について議論(資料は、厚労省のホームページに掲載)。参考人として出席した後発医薬品メーカーの代表者や学者は、後発医薬品の品質確保のためにさまざまな取り組みを行っている現状を説明したものの、診療側からはこれらの取り組みに関する広報不足、さらには後発医薬品の有効性自体に疑問がある例が提示され、依然として両者には認識のずれがあることが浮き彫りになった。 さらに支払側からも、同一成分の後発医薬品が複数ある場合、薬価の差が大きいことから、「後発医薬品はそれぞれ同じ品質で保証されているはず。なぜここまで薬価が違っているのか。企業努力で広がるのはやむを得ないが、ある程度、品目と価格を絞ることを考えていかないと、患者と医療現場が理解できない」(全国健康保険協会東京支部長の矢内邦夫氏)など、次回の薬価改定での対応を求める声も上がった。 薬価専門部会部会長の西村万里子・明治学院大学法学部教授。6月12日の同部会は、当初1時間の予定だったが、議論が尽きず、約30分超過した。 日本病院会常任理事の...