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慢性疾患外来の包括化を提案

レポート 2013年6月13日 (木)  島田 昇(m3.com編集部)

中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)は6月12日の会議で、外来の機能分化を推進するため、「主治医機能の強化」と「診療所の機能と初・再診料」について議論した。支払側は慢性疾患に限定した外来診療報酬の包括化を提案、一方で、診療側からは診療所の再診料を引き上げる要望などがあった。 支払側委員の白川修二氏は、慢性疾患に限定した外来診療報酬の包括化を提案した。 「主治医機能の強化」について厚労省保険局医療課は、高齢化で増加する慢性疾患を抱える患者に対し、「主治医機能を持った医師が全人的かつ継続的な診療を行うことが重要」と指摘。現在、65歳以上の患者の約45%が複数の医療機関や複数の診療科を受診していることから、まずはかかりつけ医を受診し、その医師が適切に専門医療機関へ紹介できることが主治医機能に求められているとした。このほかにも主治医機能として、「アクセスのしやすさ」「服薬管理」「検診などの受診勧奨」「気軽な健康相談」「介護保険制度の理解」「在宅医療の提供や24時間対応」などが期待されるとした。 「診療所の機能と初・再診料」については、初診患者延べ数でみると、診療所は...