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日医答申の骨格は医法協案と同じ

オピニオン 2013年6月17日 (月)  日野頌三(日本医療法人協会会長)

6月12日、日本医師会は、「医療事故調査に関する検討委員会答申」を発表した。医療事故調については、日本医療法人協会案を骨格として、本年1月には、四病院団体協議会(四病協)で、2月には、日本病院団体協議会(日病協)で合意が成立した。その後、全国医学部長病院長会議も同様の内容の事故調案を発表している。今般、日医より「医療事故調査に関する検討委員会答申」の出された意義は大きい。今回の日医での検討委員会においては、病院団体からも委員が参加し、取りまとめに際しては、われわれ、日本医療法人協会も意見を出させていただいた。 全体を広くながめれば、今回の日医答申は、妥当な答申になったと評価したい。日医答申の骨格部分は、細かいところを除けば、医法協案、四病協合意、日病協合意、全国医学部長病院長会議案と同一と言えよう。医療者の思いが、同じところに集約された意味は極めて大きい。 評価すべき骨格部分としては、第一は、実質的院内事故調中心主義である点。院内事故調査委員会は、院長判断で立ち上げられ、患者・遺族への説明等、常に中心的役割を担っている。この点は、われわれ医法協案と同一内容である。 第二は、「有害事象の...