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医師偏在解消を重視 自民参院選公約

2013年6月21日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

自民党は6月20日、7月の参院議員選挙の選挙公約を発表した。医療分野では、医療の経済成長への寄与に対する期待感を感じさせる内容となったほか、国民皆保険については、前回の同党の衆院選公約の「守る」という表現から、「堅持」という強めの表現に変わった。具体的な医療の課題としては、「医師の診療科目別・地域別の偏在の是正」「診療所の機能強化」に言及し、同党としての問題意識の強さが伺える。 国民会議の議論を尊重する方針 自民党の参院選公約は、基本的に昨年12月の衆院選の公約を継承した形で、キャッチフレーズとして「日本取り戻す」に加え、地方や中小企業までを含めて景気回復の実感が行きわたるように、との意図を込め、「実感を、その手に」が加わった。安倍政権が力を入れる経済政策では、今後10年間の平均で、名目GDP成長率3%程度、実質GDP成長率2%程度の成長実現を目指す方向性となっている。 医療分野では、経済政策の一環として、医療・健康戦略にも盛り込んだ「日本版NIH」の創設を掲げ(『民間主導で医療を成長産業に、政府の「健康・医療戦略」』を参照)、「2020年に健康増進・予防・生活関連産業の市場規模を10...