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奈良・東朋香芝病院、保険指定取消決定

レポート 2013年6月21日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

奈良県香芝市の東朋香芝病院(288床)が看護師の夜勤時間の「72時間ルール」を満たさないまま、入院基本料を不正請求していた問題で(「奈良の救急病院、72時間ルール違反で保険指定取消へ」を参照)、近畿厚生局は6月20日、同病院に対して、保険医療機関の指定取消を通知し、同月21日に発表した。 近畿厚生局の発表では、指定取消の主な理由として、「72時間ルール」を満たしていなかった事実に加え、無診察リハビリテーションや無診察投薬などを取消理由として列挙した上で、「処分対象の事実となった」と説明している。ただ、東朋香芝病院への20日の処分に関する通知書には、「適用される処分基準に係る事実」として、「72時間ルール」違反以外の基準は記載されていない。東朋香芝病院は6月27日に、保険指定取消処分の執行停止と、処分自体の取消を求める行政訴訟を提起する方針であり、この辺りの相違も今後の争点になるのは必至だ。 近畿厚生局の発表によると、同病院の指定取消年月日は今年10月1日から、原則5年間。不正・不当請求期間は2007年10月から2009年11月までで、金額は約974万2000円、不当請求額は約20万60...