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「日医傘下」への不満などが理由 日本医学会法人化

スペシャル企画 2013年6月24日 (月)  池田宏之(m3.com編集部)

6月23日の日本医師会定例代議員会で、日本医学会が法人化を検討していることについて、同会会長の高久史麿氏は、「分科会(学会)の会員の中には医師でない会員がおり、日医の下にあることへの不満があるため」などと理由を説明した。日本医学会の定款に、日医との連携を盛り込む方針も示し、「仲間割れの印象は与えたくない」と述べ、日医の代議員らの理解を求めた。日医会長の横倉義武氏も、「けんか別れ」への強い危機感を示した上で、融和姿勢のアピールに力を入れた。 「学術団体としての日医の危機」の声 愛知県代議員の大野和美氏は代表質問で、日本医学会の法人化について聞き、日本医学会が独立した場合、「日医の学術団体としての存続が危惧される」と発言。今回の法人化に向けた動きの根底に「日医と日本医学会の、診療報酬や医学部新設、病床機能分化に対する考え方が違うことがある」と分析し、日医の今後の対応を質した。 答弁に立った横倉氏は、日医の基本姿勢として「会員全員が納得する形が大前提で、広く議論をして慎重に進める」方向性を示し、最大の懸念点として「けんか別れの印象となり、医療界が分断される」ことを挙げた。現在、日医では定款・...