1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 奈良県、東朋香芝病院の後継病院公募

奈良県、東朋香芝病院の後継病院公募

2013年7月2日 (火)  池田宏之(m3.com編集部)

奈良県香芝市の東朋香芝病院(288床)が看護師の夜勤時間の「72時間ルール」を満たさないまま、入院基本料を不正請求していた問題(「奈良の救急病院、72時間ルール違反で保険指定取消へ」を参照)で、奈良県は6月28日から、保険医療機関の指定取消となる予定の今年10月1日以降、東朋香芝病院の後継として地域で医療を提供する医療機関の公募を始めた。7月2日時点で、既に2ケタを超える問い合わせがあるというが、東朋香芝病院を運営する医療法人気象会(大阪市)は、指定取消処分の取消を求めて提訴しているなどの事情もあり、先行きは不透明だ。 救急搬送受け入れ重視の奈良県 奈良県が提示した、医療機関の唯一の公募条件は、「新たに年間1000件以上の救急搬送の受け入れ」(奈良県のホームページを参照)。東朋香芝病院が、年間約2200件の救急搬送を受け入れている実情を踏まえると、救急医療体制の弱体化が地域に与える影響は大きいことが伺える。 「高く評価する」項目としては「(東朋香芝病院の指定取消が発効する)2013年10月1日から診療を開始する場合」を提示。また「評価する」項目としては、「(東朋香芝)病院の患者に対する...