看護師の「特定行為」、現場の混乱懸念する声も◆Vol.54
レポート
2013年7月11日 (木)
島田 昇(m3.com編集部)
厚生労働省は7月10日、「診療の補助における特定行為(案)および指定研修における行為群(案)に関する意見募集にかかる説明会」を開催した。チーム医療を推進するため看護師やコメディカルの業務範囲の見直しを検討する「チーム医療推進会議」の作業班「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ」が7月4日に示した看護師が行う難易度が高い医行為「特定行為」の分類と特定行為の研修方法の案について、関連団体や学会から広く意見を求めることが目的(詳細は『看護師の「特定行為」、42項目に拡大』を参照)。 関連団体・学会からは、「一般の看護師が実施していることと何が違うのか」など、新制度開始による現場の混乱を懸念する声などがあった。 特定行為は41項目へ再整理 チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループは、2010年5月から2013年7月まで33回開催。親会のチーム医療推進会議による報告書「特定行為にかかわる看護師の研修制度について」が3月29日に取りまとめられたことを受け、同ワーキンググループは5月から具体的な特定行為とその研修方法を決めるため、大詰めの議論を行っている。 今回、厚労省が...
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