1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 医療への関心薄い自民党、「経済成長」を強調

医療への関心薄い自民党、「経済成長」を強調

スペシャル企画 2013年7月22日 (月)  池田宏之(m3.com編集部)

7月21日に実施された参院選で、自民党は、改選議席の半数を上回る65議席を獲得し、参議院で安定多数を得た。同日夜、安倍首相や石破茂幹事長は、記者会見やテレビ出演などで自らの考えについて述べたが、「経済成長」などの「攻め」の政策に、話題は集中。日本医師連盟の組織内候補である羽生田俊氏らが訴えてきた「国民皆保険の堅持」などの「守り」の政策についての言及はなく、党内の関心の薄さが伺えた。 「経済成長」の重要性を強調し続けた安倍晋三首相は、アベノミクスへの自信も見せた。 アベノミクスへの「信任選挙」 自民党本部では開票が始まった同日午後8時直後、各テレビ局が一斉に、出口調査などを基にして「(自民・公明の)与党過半数」の一報を流した。約10分後には、羽生田氏の当確が伝えられた(『日医・羽生田氏、開票後10分で「当確」』を参照)。午後9時半ごろに、安倍晋三首相が、記者会見場に姿を見せ、同党幹部とともに当選者の名前の横に花をつけていった。 直後に、安倍氏はNHKの選挙番組に出演。選挙結果への感想を求められた安倍氏は、「半年間『この道(アベノミクスによる経済成長の道)しかない』と訴えてきた。今回国民の...