「給与」理由に医師は2割弱◆Vol.15

Q15では、「医師を志した理由」を、複数選択で聞いた（調査概要は、「医師過剰時代「来ない」、勤務医の4割◆Vol.1」参照）。6月の調査では医師会員から、「医学を志した理由を聞きたい。『金もうけに医師を志す若者を止めるか？』と言うアンケートで、『止めない』との回答が60％超いたのに驚いた（『「稼ぎたいだけで医師」、6割超が容認◆Vol.14』参照）。それなら、あなた自身はどうか」という声が寄せられていた。 Q.15 医師を志した理由は？ 全体の結果を見ると、最も多かったのは「仕事のやりがい、面白さ」で54.2％となり、唯一半数を超えた。次いで、「医学や生物学への関心」（30.1％）で、知的欲求が、志望動機となっている医師が、一番多いという結果になった。 3位以下では、「職業の安定性」27.5％、「親や親族などが医師だった」が27.3％となり、仕事の魅力以外の要素が、一因となった医師も少なくなかった。質問を寄せた医師が疑問視していた「給与の良さ」は、16.5％にとどまった。「なんとなく」は6.5％、「医師を目指していなかった」との回答も2.4％あった。 勤務医と開業医を比較すると、開業医...