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医療行為を「丸裸」にした東邦大◆Vol.1

スペシャル企画 2013年8月13日 (火)  星良孝(m3.com編集)

ITが変わる、医師が変わる 第3部:医師も患者も丸裸 Vol.1◆医療行為を「丸裸」にした東邦大 Vol.2◆「疾患情報の統合時代」に備えよ Vol.3◆医師に「手術の成績表」 Vol.4◆臨床研究の常識に異変あり 特集ページはこちら 〉〉 最近、「ビッグデータ」という言葉が目に入る。専門用語のように見えるが、明確な定義はなく、一つの流行語だ。2011年に、米国の経営コンサルティング会社のマッキンゼーの「McKinsey Global Institute」がレポートで言及した言葉。あまり知られていないが、このレポートで応用分野の筆頭に挙げられたのが医療分野での活用だった。米国の医療産業に年間約30兆円の利益をもたらすという。第2部で見たように、患者情報を整理して活用可能にするのもその一つの流れ。膨大なデータ解析の下では、医師も患者も全ての情報が白日の下にさらされる。いわば「丸裸」になった時に、医師はどう立ち振舞えばよいか。第3部で考えていく。 2億件の医療行為を使いこなす 東邦大学医療センター大森病院で、一つのプロジェクトが今静かに進んでいる。医師の立場から関わった一人、呼吸器内科講師...