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東大教授、研究費の詐欺罪で起訴

レポート 2013年8月14日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長)

東京地検特捜部は8月14日、東京大学政策ビジョン研究センター教授の秋山昌範氏を研究費の詐取罪で起訴した。秋山氏は、国の研究費約2180万円を不正使用した疑いで、7月25日に逮捕されており、14日が勾留期限だった(『東大、「教授逮捕」を受け調査委員』を参照)。 起訴内容は、逮捕容疑と同じで、2010年2月から2011年9月の間に、東大から支給された約1890万円の研究費を、また共同研究をしていた別の教授が在籍する岡山大に支給された約290万円の研究費を、私的に流用していたというもの。 しかし、秋山氏の弁護人によると、同氏の妻が役員を務める会社に研究に伴うシステム開発を発注していたにすぎないなどとし、逮捕以降、一貫して容疑も、起訴内容も否認しているという(『「東大・秋山教授、容疑を否認」、弁護人』を参照)。直ちに保釈請求の手続きに入る予定だが、一定程度の期間はかかる見通しだ。 秋山氏の起訴を受け、東京大学の理事・副学長(コンプライアンス担当)の大和裕幸氏は、「本日、本学教員が詐欺の容疑で東京地方検察庁から起訴されたことは、誠に遺憾であります。本学としてはすでに調査委員会を設置しているところ...