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臨床研究の常識に異変あり◆Vol.4

スペシャル企画 2013年8月16日 (金)  星良孝(m3.com編集)

ITが変わる、医師が変わる 第3部:医師も患者も丸裸 Vol.1◆医療行為を「丸裸」にした東邦大 Vol.2◆「疾患情報の統合時代」に備えよ Vol.3◆医師に「手術の成績表」 Vol.4◆臨床研究の常識に異変あり 特集ページはこちら 〉〉 既に消化器系をはじめ、年間120万症例が登録される世界的にも注目される巨大データベース「National clinical data base(NCD)」(『医師に「手術の成績表」、消化器外科が今秋から』を参照)。 この7月の第68回日本消化器外科学会総会の特別企画「NCDのデータから見た我が国の消化器外科医療水準と今後の展開」では、膨大な症例情報の分析から出た、疾患を巡る新事実が次々と発表された。医師の医療行為とその成績、患者の予後など、かつて日本の医師も目にしたことのない日本国内の外科手術に関わる情報が報告されるのを、席を埋めた日本の外科医らは息をつめて見つめていた。 現在まで医師は、RCT(無作為化比較試験)をはじめとした臨床研究の情報に注目し、そこから生み出された診療ガイドラインを重要視してきた。膨大な医療情報の集積「ビッグデータ」の登場は...