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『僕らが元気で長く生きるのに…』上梓のわけ - 武内氏・山本氏に聞く◆Vol.1

インタビュー 2013年8月21日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

「今の議論は表層的、場当たり的」。こう鋭く指摘し、「骨太の、本質の医療を語りたい、創りたい」という思いから、上梓されたのが、『僕らが元気で長く生きるのに本当はそんなにお金はかからない』(ディスカバー・トエンティーワン)だ。著者の二人は、いずれも異色の経歴を持つ。その一人、武内和久氏は厚労官僚だが、現在は民間のコンサルティング会社に出向中(執筆およびインタビュー当時)。もう一人の山本雄士氏は医師として臨床経験を積んだ後、米ハーバード大学のビジネススクールに留学、帰国後は(株)ミナケアを起業したほか、マネジメントに関する勉強会を主宰するなど、一人何役もこなす。 本書の一番の主張は、「トラブルシューティング型医療」から「投資型医療」への転換。本書を上梓した背景や本書に込めた思いをお二人にお聞きした(2013年7月29日にインタビュー。計4回の連載)。 ――いつ頃から、この本の上梓を検討されていたのでしょうか。 武内 私が山本さんの講演を約3年前に聞いて、「1回会ってみよう」と。そこで強く意気投合したのがきっかけです。二人は幾つか共通の危機感を持っていました。私は政策立案者の立場から、山本さん...