1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 医療が「居酒屋トーク」になれば成功 - 武内氏・山本氏に聞く◆Vol.3

医療が「居酒屋トーク」になれば成功 - 武内氏・山本氏に聞く◆Vol.3

インタビュー 2013年9月4日 (水)  聞き手・まとめ:橋本佳子(m3.com編集長)

――ご著書は計6章から成り、最後に「投資型医療」を実現するための7つの提言をまとめています。 山本 先ほど申し上げたように、医療界には、いろいろなステークホルダー、つまり参加者がいます。例えば、一口に、「患者」と言っても、いろいろなステージがありますし、病院には行かないけれども保険料を支払っているという意味では、国民全員が参加者です。それぞれの参加者に向けて、何をしなくてはいけないか、何を目指すべきかをできるだけ分かりやすくまとめたつもりです。 「お前のメタボの医療費、僕が払っているんだぜ、などと医療費の話が居酒屋トークになれば」(山本雄士氏)。 この本の感想として、「具体性がない」という批判も既に聞きます。確かに「投資型医療」とか、「予防医療の充実」など、あまり漠然とした話にとどまっていては意味がない。一方で、細かく書いていくと、最初に避けようと思っていた「各論」の話になる上、読み手が限定されてしまう。しかも、財源問題とか、混合診療などの話に拘泥すると、どこかで聞いた議論になる。その間に入るような内容を書きつつ、読み手の層が広がるようなメッセージにしたい、という思いがありました。 武...