奈良県は公募を継続、奈良香芝病院問題

奈良県香芝市の東朋香芝病院（288床）の保険医療機関の指定取消が決まったものの、同病院を経営する医療法人気象会（大阪市）が処分の執行停止を求め、大阪地裁が一時的に執行停止を決めた問題（『保険指定の取消処分の執行停止へ、奈良香芝病院』を参照）。同病院の指定取消に備えて、地域医療を担う病院の公募を続けてきた奈良県は、「地域医療に影響が出る恐れのある不安定な状態は変わらない」（同県地域医療連携課）として、公募を予定通り実施する意向を示している。 近畿厚生局奈良事務所は、6月下旬、同病院について「2013年10月1日から指定取り消す」と決定したが、大阪地裁は8月15日付で、「1審終了後から60日後まで」の執行停止の決定を出した。奈良県では、6月中旬から、同病院が診療できなくなった場合に備えて、後継の病院を公募。7月末の参加申込書提出期限までに、9件の申し込みがあったという。8月23日までに、事前協議書を提出することとなっている。 同県は公募計画について「まだ判決が出ているわけではない」として進める意向。当初、10月1日に間に合うように、9月上旬から中旬にかけて決定する計画だったが、今回の執行停...