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医療革新で貿易赤字2兆円解消を

レポート 2013年8月23日 (金)  島田 昇(m3.com編集部)

政府の規制改革会議(議長:岡素之・住友商事相談役)は8月22日、「保険診療と保険外診療の併用療養制度」を最優先案件と位置付け、年内にも改革案を取りまとめることを決定した。医療機器分野の貿易赤字が2兆円に達することや、国内における医薬品・医療機器の研究開発を十分に後押しする制度になっていないことなどを問題視したため。現在、中央社会保険医療協議会で2014年度の診療報酬改定に向けた検討が行われていることを踏まえ、中医協に各種提言を行うほか、必要に応じて中医協の検討状況などを厚生労働省に対して報告を求める方針だ。 最優先案件はこのほか、「介護・保育事業などにおける経営主体間のイコールフッティング確立」と「農地関連規制の見直し」に決定。会議の冒頭、安部晋三首相は「最新の医療技術を一気に普及させるため、利用者の立場に立って、保険診療と保険外診療を併用しやすく、またその範囲を拡大することを重点に、速やかに方針を取りまとめていただきたい」とあいさつした。 これを受けて岡議長は会議終了後、「混合診療の問題に大変力を入れて取り組んでいく。(健康・医療ワーキング・グループの)翁(百合)座長は、会議で医療分...