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国が即時抗告を断念、奈良香芝病院問題

レポート 2013年8月23日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

奈良県香芝市の東朋香芝病院(288床)の保険医療機関の指定取消が決まったものの、同病院を経営する医療法人気象会(大阪市)が処分の執行停止を求め、大阪地裁が一時的に執行停止を決めた問題(『保険指定の取消処分の執行停止へ、奈良香芝病院』を参照)。近畿厚生局は8月23日、執行停止の決定を不服な場合に行う即時抗告を断念したことを明らかにした。抗告の期限は、8月22日だった。理由について、近畿厚生局は「いろいろ検討した結果。本訴(行政処分の取消訴訟)で必要な主張をしていく」としている。 決定に対して、東方香芝病院を経営する医療法人気象会(大阪市)の代理人を務める井上清成弁護士は、「国は、地域医療の混乱がまた続くことを避けるために、総合的に判断して断念したのだろう。適切な判断。本訴で指定取消処分そのものの違法性を立証する」とコメントした。 奈良県は、東朋香芝病院の指定取消は10月1日からだっため、その後継病院の公募を実施している。参加法人は、7月末までに公募申込書、8月23日までに事前協議書を提出する流れ。井上氏は、公募申込書を提出した9法人のうち、気象会に問い合わせをしてきた4法人に「病院の譲渡...