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後継に2法人が応募、奈良香芝病院問題

レポート 2013年8月27日 (火)  池田宏之(m3.com編集部)

奈良県香芝市の東朋香芝病院(288床)の保険医療機関の指定取消が決まったものの、同病院を経営する医療法人気象会(大阪市)が処分の執行停止を求め、大阪地裁が一時的に執行停止を決めた問題(『保険指定の取消処分の執行停止へ、奈良香芝病院』を参照)。執行停止決定後も後継病院の公募を続けていた奈良県は、8月26日、県内の2つの医療法人から、病床整備計画の提出を受けたことを公表した。 奈良県では、6月中旬から、同病院が診療できなくなった場合に備えて、後継の病院を公募。7月末の参加申込書の提出期限までに、9件の申し込みがあったが、8月23日までに、事前協議書を提出したのは2件にとどまった。「東朋香芝病院の施設の譲り受けを検討し、不調な場合は病床を増やして対応する」といった内容が含まれるという。 東朋香芝病院は処分の執行停止により10月1日以降も保険診療の継続が可能。執行停止は「第1審判決から60日後まで」となっていて、1審は、「通常2年はかかる。5年に及ぶケースもある」(気象会の代理人の井上清成弁護士)。9月上旬に、県の医療審議会を開いて対応を決定する方針。...