その戦争、本当に「正義」?
オピニオン
2013年9月9日 (月)
中村幸嗣(危機管理専門血液内科医)
8月13日のNHK-BS1で、米軍の化学兵器開発に自国の兵士を使ってその後遺症に悩まされている元軍人が訴訟をおこしているという特集がありました。(プロジェクト112 知られざる米軍化学兵器開発) たまたまビデオで録画していたのですが、その人体実験に驚きを覚えました。でも米軍の教科書に書いていたのは、このような人体実験が基礎になっていたのだと確認できました。 また本日のクローズアップ現代でも化学兵器疑惑について特集されていました。(緊迫シリア”化学兵器疑惑”に迫る) そのことをふまえて今のシリアに対するアメリカの態度について少し書きたいと思います。 オバマ大統領は、大量破壊兵器である化学剤(サリン?)を使用したアサド政権を絶対に許してはいけないとアメリカ議会の代表者と会談を行い、日本の安倍総理とも電話で話したようです。 それを踏まえてアメリカの議会では、条件付きながら戦争行為が認められそうです。 イラン、北朝鮮など核兵器などの大量化学兵器を作ろうとしている国に対する威嚇目的でもあります。 アメリカが世界の秩序を守る、大量破壊兵器の拡散を防ぐという正義のため行動しようということです。 イラ...
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