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高額療養費「充実させる」、厚労省

レポート 2013年9月10日 (火)  池田宏之(m3.com編集部)

厚生労働省の第67回社会保障審議会医療保険部会(部会長:遠藤久夫・学習院大学経済学部教授)が9月9日に開かれた(資料は、厚労省のホームページに掲載)。今後の進め方の確認に加え、12月までに取りまとめる高額療養費制度の見直しの方向性について議論した。厚労省は、高額療養費制度について、社会保障制度改革国民会議の報告書に基づいて、所得区分を細分化して自己負担限度額を細かく設定し、「今より充実させる」意向で進める方針を打ち出したが、その財源は提示しなかった。 今後の進め方について、厚労省は、今年12月までに取りまとめる項目として「高額療養費の見直し」に加え、「国保・後期高齢者医療の低所得者保険料負担軽減措置」「診療報酬改定基本方針」を示した。来年4月から来年12月までに取りまとめる項目としては、「医療提供施設相互間の機能分担等の観点からの外来・入院に関する給付の見直し」「国保の財政支援の拡充」「国保の保険者、運営等のあり方」などを示した。 社会保障審議会医療保険部会では、高額療養費制度の財源について、質問が相次いだ。 「一般所得者」を細分化、「上位所得者」は引き上げ 厚労省の高額療養費制度見直...