久しぶりに口唇裂
オピニオン
2013年9月11日 (水)
吉岡秀人(ジャパンハート代表)
口唇裂というタイトルでブログを書いたのはもう8年も前かもしれない。あの頃は、確かに今よりもずいぶんとレベルはひどかったと思う、我ながら。 あの頃に、ある専門家からやめた方がいいと遠まわしに言われたこともあった。じゃあ、お前が私の代わりにここに住んでやってくれっていうふうに思っていたが。 よく、未熟なレベルでやるべきでないという人もいるが、私はそうは思わない。なぜならば、この貧しい患者たちは、どんなレベルの人に治療をしてほしいとは願ってはいないからだ。彼らは治療というものを受けられるだけで幸せなのだ。本当に彼らはそう思っている。 患者あってこその医師であり、医療だ。 このくらいの専門的実力がないものはこういう活動をするべきでないというのはやっている側、医者側の理屈だ。 私は心臓病も、脳の病気も、肺の病気も、子どもの病気も産科や婦人科も全部診ている。口唇裂の手術ができないのなら、すべてやめないといけないことになる。どれも十分ではないことなど若い頃から自覚している。 文句はある人間はここにそれだけのスタッフを連れてきて、同じ成果を上げてほしい。そう思って20年やってきた。 まあ、ともかくそれ...
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