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研修医の募集定員、2015年度から上限設定へ

レポート 2013年9月12日 (木)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の医道審議会医師分科会医師臨床研修部会(部会長:桐野高明・国立病院機構理事長)は9月12日の会議で、報告書のたたき台について議論した。 今回の見直しは2015年4月開始の臨床研修が対象になる。最大のポイントは、研修医の募集定員を現行の研修希望者数の約1.237倍から、2015年度は1.2倍程度、2019年度には1.1倍程度に減らす方向性が打ち出された点だ。前回の会議でほぼ合意を得ていた(『臨床研修改革、東京や京都への打撃必至』を参照)。研修希望者数と募集定員に開きがあることが、研修医の地域偏在を招いたとの指摘を受けた対応だ。 桐野座長は、「1.2倍から、1.18倍、1.16倍などと段階的に下げていけばいい。その際、アンマッチ(マッチングで研修先が決まらない研修希望者)の状況を見ながら、アンマッチが多ければ、(倍率を減らす)速度を落とす、あるいは倍率を下げるのをやめるなどの対応をする。ただし、都市部への影響が特に大きいので、何らかの工夫をすることが必要だろう」とコメント。 都道府県別や臨床研修病院別の募集定員は現在、医学部定員数と人口を基に設定されているが、2015年度からは高...