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「死」について高校生と考えた1日

オピニオン 2013年9月19日 (木)  村上智彦(ささえる医療研究所理事長)

9月13日に北海道鹿追高校で思春期保健講和「いのちの時間について考える~自分事として考えてみませんか~」というテーマの講演会がありました。 高校生の皆さんに対する「死の教育」というのが目的です。 数年前からささえる医療研究所の永森医師が始めた試みの一つです。すでに研究費を取ってレポートもしています。 この様な取り組みを始めた鹿追高校の先生方の生徒たちに対する思いは凄いと思います。 日本では昭和51年頃に病院で亡くなる方が自宅で亡くなる方を逆転し、その後は8割位の日本人が病院で亡くなる様になりました。 そんな中、若い世代の皆さんは自宅で「人の死」に接する機会が無くなり、「人が老いて死んでいく」現象は目の前から隠されてしまいました。そこで、いつも人の死と接している医師や看護師が直接若い世代に伝えようと始めたのが「死の教育」です。 日本では「嫌な事は目の前から排除して、専門家にお任せする」という文化がある様ですが、死は100%の人に訪れるものですし、死ぬからこそ生きる事を真剣に考えるのだと思えます。 日本人の死因は1位 癌 2位 心疾患 3位 肺炎 4位 脳血管障害 5位 不慮の事故 6位 ...