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厚労省“事故調”案、議論の余地大、医法協シンポ

レポート 2013年9月23日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

日本医療法人協会主催の「医療事故調のすべてがわかるシンポジウム―医療事故:あなたの責任はどう追及されるのか―」が9月21日に鹿児島市で開催され、挨拶に訪れた元法務大臣で衆議院議員の保岡興治氏は、「医療事故調査制度の創設に当たって、再発防止と責任追及の仕組みは、峻別しなければいけない。これらを切り分けるにはどうすればいいか、厚生労働省の案をしっかりと議論をして、できるだけ理想に叶う制度を構築できるかがこれからの課題」と語った。 元法務大臣で衆議院議員の保岡興治氏は、10分強にわたり挨拶。 保岡氏は、厚生労働省が2008年に“医療事故調”に関する第3次試案や大綱案をまとめた際にも深くかかわっており、現在は自民党の「死因究明体制推進に関するプロジェクトチーム」の顧問を務めるなど、“医療事故調”問題のキーパーソン。厚労省は今年5月に再び“医療事故調”案をまとめ、来年の通常国会への関連法案の提出を目指している(『院内調査、「外部の医療者の支援」が原則』を参照)。保岡氏の発言は、今回の厚労省案も完成系ではなく議論の余地があることを指摘した点で注目される。 保岡氏は、本シンポジウムの司会を務めた、日...