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医療費増も受診延べ日数減続く

レポート 2013年9月26日 (木)  島田 昇(m3.com編集部)

中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)が9月25日に開催され、2012年度の医療費の調剤医療費(電算処理分)の動向が報告された(資料は、厚労省のホームページに掲載)。 厚労省は、2012年度の医療費が前年と比べて1.7%増の38.4兆円になったことについて、人口減の影響などによる「落ち着いた伸び率」と説明。一方、全国の受診延べ日数は前年度比0.9%減で、2年連続で減少している。中でも、入院外の受診延べ日数が前年度比1.0%減少したことが影響した。 入院外の受診延べ日数は、地域別に見ると、宮城県(2.3%増)、福島県(1.1%増)、埼玉県(0.1%増)、千葉県(0.0%)、東京都(0.0%)、神奈川県(0.3%増)を除く41道府県で減少。病院で1.4%、診療所で0.8%の減少になっている。 1施設当たりの入院外の受診延べ日数で見ると、病院が0.8%、診療所が1.0%の減少。診療所1施設当たりの主な診療科別では、小児科が5.4%減で最も減少幅が高く、外科2.1%減、内科1.3%減、整形外科1.0%減の順になっている。 因果関係として考えられるのが、処方せん1枚当た...