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一番、“もったいない感情”は嫉妬心

オピニオン 2013年9月27日 (金)  岩田健太郎(神戸大学大学院医学研究科・微生物感染症学講座感染治療学分野教授)

今日考えたこと(産休と臨床研究。嫉妬心とラグビーパス)。 ツイッターここでまとめ 忙しい臨床をやりながら研究活動は大変だ。産休や育休のとき、空いた時間に研究をしたらよい、という意見がある。大賛成だ。 研究活動をすれば産休・育休中も業績をあげられるし、臨床業務に関連した、しかし日常業務では得られないノウハウを得られる。 復職プログラムも良いが、下手をすると本人のプライドを傷つける可能性もある。それよりも新しいノウハウを得て、お互い教えあう立場になったほうが、余計な上下関係を作らない分、有効だ。 最大の障壁は「嫉妬心」だ。自分たちは仕事しているのに、産休取っておまけに業績まであげて、、、なんてつまらぬ嫉妬心がこのアイディアの邪魔者である。 社会において一番もったいない感情のひとつが嫉妬心だ。これによって失われている生産性とか、量化したら膨大なものになると思う。 若手が抜擢されそうになると、「お若いのに余計なご苦労をかけたら、、、」なんて水を差す輩が必ず出てくる。「俺より若く出世しやがって」と婉曲に足を引っ張ろうとするのである。「あなたにできる苦労ですから、当然彼なら大丈夫ですよ」と思わず口...