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「自分の人生は自分で決める」は医療でも同じ

オピニオン 2013年9月27日 (金)  長尾和宏(長尾クリニック院長)

私が抗がん剤の本を書いた理由を知って欲しい。過去も現在も抗がん剤治療中の患者さんに深く関わっているうちに、一番大切なことに患者さんも医師も気がついていないことに気がついた。 『抗がん剤 10の「やめどき」』が発売されて、一週間が経過した。この本は、30分や1時間で読める本ではない。ましてやよほど脚力があって、ずうずうしい人間でないと、書店で立ち読みなどできないだろう。それくらい骨と筋肉のある本だと思う。時間のある時にゆっくり読んで頂ければ幸いだ。 ようやく今日あたりから、少しずつ感想を頂いている。出版社にも読者ハガキが数枚届いたとの連絡を受けた。どれもとても素敵な言葉が並んでいた。この本を書いてよかった!と実感が湧いてきた。気合を入れて売ってくださっている本屋さんもあるそうで、全国の知人が親切にも写メを送ってくれて本当に有難い。全国の書店の皆さま、良い場所に拙書を置いてくださり、本当にありがとうございまーす! 私が本書を、『平穏死 10の「条件」』と同じ版元から出版したのには理由がある。それは、前書きを読んでいただければ明らかなのだが、前著は、『胃ろう、抗がん剤、延命治療いつやめますか...