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英語抄読会で学会発表が怖くなくなる?

オピニオン 2013年10月1日 (火)  倉原優(呼吸器内科医)

・当院の抄読会 前回(編集部注:『なぜ抄読会は続かないのか』を参照)の続きです。 今回は当院で実際に行っている抄読会を紹介します。当院の抄読会には、実はいくつかルールがあります。別に明示しているわけではないのですが、発案した先生のセンスが光るルールだと思います。以下にそれらを列挙します。 ●日本語は一切禁止●演者は1つの論文をパワーポイントに英語でまとめて15~20分程度で発表すること●演者は聴衆に向かって立ってしゃべること●発表の後、質疑応答の時間を5~10分設けること●演者は質疑応答も含めすべて英語で話すこと●1つの発表ごとに1人の座長を設定すること●座長は、開会と閉会の挨拶から演者の紹介や質疑応答・ディスカッションまですべてを英語で進行すること●フロアから質問がない場合、座長が英語で演者に質問すること いや、ムリだろ!とお思いかもしれませんが、私たちの病院は実はこのスタイルの抄読会を何年も続けています。ネイティブスピーカーなんてほとんどいません。びまん性肺疾患・感染症の抄読会が隔週月曜日の朝、肺癌の抄読会が毎週木曜日の朝にあります。 赴任した当初、この抄読会を目にしたとき私は非常...