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「医師型思考」の看護師養成を◆Vol.58

レポート 2013年10月2日 (水)  島田 昇(m3.com編集部)

厚生労働省は10月2日、「チーム医療推進のための看護業務検討ワーキンググループ」(座長:有賀徹・昭和大学病院院長)の第35回会議を開催した(資料は、厚労省のホームページに掲載)。 看護師が行う難易度の高い診療の補助行為「特定行為」の研修方法を議論。研修方法の大枠は、個別の特定行為の研修と、全ての特定行為に共通する基本的な知識や技能の習得を目的とした研修の2つに分ける方針で検討しており、会議では基本的な知識や技能の習得について議論が集中した(『チーム医療のキーパーソンは看護師』を参照)。 特定行為の研修について、座長の有賀徹氏は、研修を受ける看護師が看護学とは別の医学的な視点を身に付ける必要性を指摘した。 特定行為を実施する上での基本的な知識や技能は、看護師養成校の卒前教育の内容が多く含まれる。そのため、基本的な知識や技能を学習する必要性がどれだけあるかが論点の一つだった。有賀氏は、特定行為は難易度の高い診療の補助であるため「医師の指示の考えを理解できるようになることが必要。看護学の『療養上の世話』とは別の医学的な視点で(基本的な知識や技能を)おさらいすべきではないか」と述べた。 医学的...