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スイス・ノバ社長が謝罪、「臨床研究の信頼性損なう」

レポート 2013年10月4日 (金)  池田宏之(m3.com編集部)

降圧剤「ディオバン」を巡る論文問題で、「ディオバン」を世界で展開しているスイス・ノバルティスファーマ社のデビッド・エプスタイン社長が10月3日、東京都内で記者会見を開き、「臨床研究の信頼性を著しく損なうとともに、日本社会の不利益につながる事態を引き起こしたことについて、心よりおわびする」と謝罪した。 日本の臨床研究への影響等について謝罪したスイスと日本のノバルティスファーマの社長。 その上で、日本法人のノバルティスホールティングジャパンの石川裕子社長と、日本法人のノバルティスファーマの二之宮義泰社長の2人の給与を、問題が落ち着くまで、30%の減額する制裁措置を公表した。11月にも、社内に外部有識者を交えた「再発防止委員会」を設置する方針も示した。 厚生労働省の「高血圧症治療薬の臨床研究事案に関する検討委員会」が9月末に出した中間とりまとめで言及された、薬事法に違反する「誇大広告の可能性」と、医療費増大につながった可能性も含めた「医療保険財政への影響」については、エプスタイン氏はともに「現時点で答えるのは時期尚早」と話し、検討委員会の最終的な結果等を待って対応を考える方針を示した(『「医...