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高額療養費、2015年1月から見直す方針

レポート 2013年10月7日 (月)  橋本佳子(m3.com編集長)

厚生労働省の社会保障審議会医療保険部会(部会長:遠藤久夫・学習院大学経済学部教授)が10月7日開催され、高額療養費の見直しについて議論、同省は「2015年1月から実施することを目指す」方針を提示した(資料は、厚労省のホームページに掲載)。 見直しのパターンとしては、3つの案が提示された。中でも、「案3」、つまり所得区分を現行の3段階から5段階に分ける案をベースに、今後検討が進むことが有力。7日の会議では、3案に対して各立場から異論が出たものの、医療保険部会で改めて議論することはせず、今年末の2014年度予算編成の段階で、70~74歳の一部負担金の議論とセットで、厚労省が方針を決定する。 遠藤部会長は、「高額療養費の見直しは、これまで何回も議論してきたが、なかなか実現に至らなかった。しかし、今回はようやく実現するのだと思う。ただ、具体的な中身については、いろいろな指摘があった。(医療保険部会で)もう少し議論を、という話も出たが、議論しても収斂させるのは難しいだろう。公費の使い方は予算編成と絡んでくるため、厚労省は、今日の意見を真摯に受け止めて対応してもらいたい」と述べ、会議を締めくくった...