医療の既得権益者は医師ではなく国民
オピニオン
2013年10月9日 (水)
中村幸嗣(危機管理専門血液内科医)
10月3日、栃木県医師会主催の講演会に参加しました。 講演会前に開かれた総会において、栃木県勤務医師のアンケートが発表され、生々しい勤務医の不平、不満が発表されました。多分全国どこも似ているのでしょうが、医師達、特に勤務医達は疲れているようです。 その発表の後、元がんセンター総長の山形大の嘉山孝正先生の講演です。 しんどい医師を確保するためになにをするのか。勤務医、特に負担の多いジャンルの勤務医にドクターズフィーという一つの提案をしています。 山形大ではすでに実施され、産科、小児科、脳外科等の若い先生が増えているようです。そこで出た言葉が表題。 医療における既得権益は医師ではなく国民! 国民が安い医療費で最高の医療を受け続けている現状を変えないようにしているという事でした。思わずツイートしたら、あの伊藤隼也さんから反対ツイートがきました(画像は『中村ゆきつぐのブログ』で確認)。 世界最高の医療を、世界でも低水準の医療費で受けれるということでの言葉ですが、どこがおかしいのでしょうと返したんですが、返事がありませんでした。ツイッターの難しさです。 なぜ、日本の医療がここまで叩かれるのかとい...
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