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医学部新設、下村文科相が提示した条件とは?

レポート 2013年10月8日 (火)  橋本佳子(m3.com編集長)

下村博文・文部科学相は10月8日の定例記者会見で、医学部新設について言及、「今後、検討しながら、条件が整い次第、できるだけ早くそのような実現がなされるようなことをしていきたい」との考えを明らかにした。新設する場合、東北地方に「1カ所」と明言しつつ、具体的なスケジュールについては、「現時点では確定的には申し上げることはできない」と明言を避けた。 医学部新設については安倍首相が10月4日に村井嘉浩・宮城県知事と会談した際に、村井知事の要望を受け、下村文科相に検討を指示している。 下村文科相の発言は、医学部新設に向けて前向きな姿勢として受け取れる。しかし、同時に提示した課題と条件を見ると、新設に至らなくても、「課題を解決できなかった」との理由づけができ、安倍首相の体面が保てる内容であり、下村文科相自身、新設の賛否はまだ決めかねていることが伺える。 その課題と条件とは、(1)東北の復興という目標の下で、設置場所や設置主体、附属病院の体制等も含め、東北地方における関係自治体等が一つにまとまる、(2)仮に宮城県に設置する場合、設置場所と設置主体の調整に当たり、宮城県知事自身が努力する、(3)卒業生...