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“ディオバン問題”、薬価専門部会で財政への影響検討

レポート 2013年10月9日 (水)  橋本佳子(m3.com編集長

10月9日の中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)で、降圧剤「ディオバン」を巡る論文不正問題については、まず中医協の薬価専門部会で議論し、その結果を踏まえ、総会で議論する方針が決定した。森田会長が提案、委員の合意が得られた。 厚生労働省の「高血圧症治療薬の臨床研究事案に関する検討委員会」(委員長:森嶌昭夫・名古屋大学名誉教授)の9月末の中間とりまとめでは、今後必要な対応として、「医療保険財政への影響」が挙げられ、「中医協で検討すべき」とされていた(『「医学界の信頼低下、大学と会社に責任」、中間報告』 を参照)。 健康保険組合連合会専務理事の白川修二氏は、「非常にけしからん問題。支払側としても非常に憤っている。まず薬価専門部会で議論をすることには賛成」と支持。その上で、「(中医協に対し)検討委員会が何を期待しているのかが今一つ分からないが、一つは薬の値段の問題だろう。ディオバンの薬価は高いと聞いている。薬価専門部会で議論する際には、上市された以降の薬価と、同種の薬の薬価の変動に関する資料を出してもらいたい」などと述べ、ディオバンおよびその類似薬の薬価に関する資料...