院内トリアージ導入、報酬改定がけん引
レポート
2013年10月10日 (木)
島田 昇(m3.com編集部)
中央社会保険医療協議会の診療報酬改定結果検証部会(部会長:牛丸聡・早稲田大学政治経済学術院教授)が10月9日の会議で取りまとめた「2012年度診療報酬改定の結果検証に係る2012年度の特別調査報告」で、小児を対象にした「地域連携小児夜間・休日診療料院内トリアージ加算」を拡大し、2012年度診療報酬改定から導入された成人も対象とする「院内トリアージ実施料」の新設を機に、院内トリアージを導入していることが明らかになった(資料は、厚労省のホームページに掲載)。 調査結果によると、三次救急施設(110施設)の60.9%、二次救急施設(406施設)の47.5%、一次救急施設(81施設)の13.6%が院内トリアージを「実施している」と回答。そのうち、院内トリアージの導入時期が2012年4月以降だったのは、三次救急施設で61.2%、二次救急施設で87.6%、一次救急施設54.5%だったことを受け、「2012年度診療報酬改定が院内トリアージの導入促進に大きく貢献している」と解説している。 高次の救急医療機関の負担軽減や円滑な緊急入院の観点から見直された、「救急搬送患者地域連携受入加算」と届出および算定...
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