臨床研修の募集定員、「1.2倍」に制限
レポート
2013年10月10日 (木)
橋本佳子(m3.com編集長)
厚生労働省の医道審議会医師分科会医師臨床研修部会(部会長:桐野高明・国立病院機構理事長)が10月10日に開催され、2015年4月開始の臨床研修の見直しに関する報告書(素案)と、都道府県別の募集定員の上限設定について議論、おおむね了承を得た(資料は、厚労省のホームページに掲載)。 焦点となる全体の募集定員数は、前回会議の議論を受け、地域偏在解消の観点から、研修希望者に対する募集定員数を現在の約1.237倍から、2015年度は約1.2倍、次回見直し(2019年度)に向けて、徐々に約1.1倍とする方針を提示(『研修医の募集定員、2015年度から上限設定へ』を参照)。 都道府県別の募集定員の上限の計算方式も示された。現行からの変更点は、(1)医学部定員増に伴う研修希望者数の増加を踏まえて推計値を用いる(現在は直近の実績値)、(2)人口当たりの医師数や高齢化率も指標に加える、(3)都道府県が定員を調整できる枠を設ける――など。現行では、募集定員の上限は、前年度の受入実績の90%を下回らないようにする「激変緩和措置」が設けられているが、撤廃する。 桐野部会長は、研修希望者数と募集定員数を約1.1倍...
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