1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. 「東北医科薬科大学」、2015年4月の実現目指す

「東北医科薬科大学」、2015年4月の実現目指す

レポート 2013年10月12日 (土)  橋本佳子(m3.com編集長)

東北薬科大学は10月11日、記者会見を開き、早ければ2015年4月の医学部開設を視野に入れ、準備を進めていることを明らかにした。入学定員は100人、災害医療や地域医療を担う医師の養成を特徴とし、薬学との連携も図るほか、医師の地域定着の方策として10人程度を「地域特別選抜枠」とし、奨学金も充実させる方針だ。 理事長・学長を務める高柳元明氏は、「東日本大震災の復興には地域医療の再構築が喫緊の課題であり、そのためには地域医療に貢献する医師が不可欠。その意欲と使命感を持った医師を養成し、社会の要請に応える新しい医学部の設置が求められる」との抱負を語った。医学部新設が実現すれば、「東北医科薬科大学」(仮称)に名称変更する考え。 医学部新設当初は既存の薬学部キャンパスを活用、学年の進行に伴い、新キャンパスを整備する予定。同大は、東北厚生年金病院を譲り受け、附属病院として2013年4月に「東北薬科大学病院」(466床)を開設している。医学部新設の必要経費は、「最低でも約229億円+α」と試算。うち170億円強は、今後予定している附属病院の全面的な建て替え費用だ。高柳氏は、「必要額は、保有する金融資産...