「医学部新設の検討は東北のみ」、下村文科相
レポート
2013年10月12日 (土)
橋本佳子(m3.com編集長)
下村博文文科相は10月11日の定例記者会見で、東北地方以外での医学部新設の検討について、「現時点では全く考えていない」と明言した。国家戦略特区における新設を否定する発言と受け取れる。 「東北地方への医学部新設について、(10月4日に)宮城県知事からの要望を受け、総理から検討するよう指示がなされ、今後、具体的な検討をすることになった。東日本大震災で被災された県から、医療の不足について痛切な要望を受けて、国としても対応する必要があるということで受け止めた。あくまでも例外規定のことであり、他の地域について医学部新設を考えることについては現在は全く考えていない」と、下村文科相は述べている。 仙台厚生病院、「医学部新設の実現に近づいた」 下村文科相は10月8日の定例記者会見で、東北地方に新設する場合には「1カ所」としている(『医学部新設、下村文科相が提示した条件とは?』を参照)。宮城県で今、医学部新設に手を上げているのは、仙台厚生病院と東北福祉大学、東北薬科大学という、二つの大学・グループだ。 10月11日に記者会見をした東北薬科大学理事長・学長の高柳元明氏は、「我々としては、単独でできるだろう...
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