「重大な問題」、医学部新設で安倍首相に要望書
レポート
2013年10月15日 (火)
橋本佳子(m3.com編集長)
宮城県医師会は10月11日付けで、安倍首相、下村文科相、田村厚労相、関係国会議員25人、村井宮城県知事、奥山仙台市長、宮城県議会議員など、約100人に、「大学医学部新設に関する要望書」を送付した。安倍首相が10月4日に下村文科相に「医学部新設の検討を指示」したことについて、「重大な問題。東日本大震災の被災地の状況や医師育成の現状が正しく首相に伝わっていない」と指摘、地域医療の崩壊につながるほか、国費の無駄遣い、医師の粗製濫造に拍車をかけるなどの理由から、医学部新設に反対する内容だ。宮城県医師会は2012年5月にも、医学部新設に反対する見解を決議している(『医学部新設に強く反対、理事会の総意で決定 - 橋本 省・宮城県医師会常任理事に聞く』を参照)。 同じく11日には、東北薬科大学が記者会見を開き医学部新設に向け、検討していることを正式に表明(『「東北医科薬科大学」、2015年4月の実現目指す』を参照)。下村文科相は、医学部新設に当たっての条件として、「関係自治体等が一つにまとまる」ことを上げている(『医学部新設、下村文科相が提示した条件とは?』を参照)。安倍首相をはじめ関係者が、今回の...
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