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「現場発の仕組み化」が重要

オピニオン 2013年10月21日 (月)  村上智彦(ささえる医療研究所理事長)

ソーシャル・キャピタルとは日本語では社会関係資本と訳されています。Wikipediaによると、 「人々の協調行動が活発化することにより社会の効率性を高めることができるという考え方のもとで、社会の信頼関係、規範、ネットワークといった社会組織の重要性を説く概念である。人間関係資本、社交資本、市民社会資本とも訳される。また、直訳すると社会資本となるが、概念としては区別される」 ソーシャル・キャピタルの概念を端的にいえば、「社会問題に関わっていく自発的団体の多様さ」「社会全体の人間関係の豊かさ」を意味するといえる。あるいは地域力、社会の結束力と言ってもよい -と書かれています。 要は地域における人と人との繋がりや物語だと思います。 私達は現在、岩見沢、由仁町、栗山に在宅支援診療所を持ち、施設を含めて約120軒程の患者さんの所へお邪魔しています。 岩見沢のささえるクリニック岩見沢は、元々は地元で開業して2代目の先生が長年地域医療を担って来ましたが、高齢で医療の継続が困難になり、一度廃院となっていた所で私達が開業しました。 4月からは新しい医療法人を立ち上げて、そこに旭川で40年以上地域医療を続け...