緊急往診や看取りの実績追加検討、「強化型」

10月23日に開催した中央社会保険医療協議会総会（会長：森田朗・学習院大学法学部教授）で、「機能強化型在宅療養支援診療所・病院」について議論した（資料は、厚生労働省のホームページに掲載）。これらを評価する点数は、医療機関同士の連携などで緊急往診や看取りの充実を目的に、2012年度診療報酬改定で導入された。 厚労省は、（1）機能強化型在宅療養支援診療所・病院、（2）一般の在宅療養支援診療所・病院、（3）それ以外の診療所・病院、の3つの視点から論点を示した。（1）は、医療機関の実績要件は必要か、また、実績要件は緊急往診と看取りが適当か、（2）は機能強化型の要件の一つである常勤医3人を満たさなくても十分な実績のある一般の在宅療養支援診療所・病院をどう評価すべきか、（3）については、緊急時の患者の受け入れを事前に文書で示している医療機関の評価と、こうした医療機関が在宅療養支援診療所の医師と共同で訪問診療や往診を行う場合の評価――が論点になるとした。 機能強化型の要件見直しと、機能強化型以外の緊急往診や看取りの評価を検討する論点が示され、会議では機能強化型在宅療養支援診療所・病院により在宅医療の...