1. m3.comトップ
  2. 医療維新
  3. ARB、第一選択薬のまま、高血圧新ガイドライン

ARB、第一選択薬のまま、高血圧新ガイドライン

レポート 2013年10月28日 (月)  池田宏之(m3.com編集部)

第36回日本高血圧学会総会で10月26日、特別企画「高血圧治療ガイドラインJSH2014概要」があり、積極的適応がない場合に最初に投与すべき第一選択薬として、ARBを含めた4種類の薬剤が示された。ノバルティスファーマ社の「ディオバン」における論文疑惑が社会的な問題となる中、学会としてはARBの効果は「従来と変わらず有効」との判断を示した形となった。 JSH2014は改定に向けて原案を作成、今夏パブリックコメントを求めていた。今回の特別企画は、一般の会員にJSH2014の重要な変更点を確認してもらい、多くの意見をもらうことを目的として開催されたが、会場に出席した医師からは、ARBのJSH2014における位置付けについて疑問を投げかける声は出なかった。 ARBの重要性変わらず 「第一選択薬」と題して講演したのは、同学会理事で新小山市民病院(栃木県小山市)の島田和幸氏。島田氏は、第一選択薬として、ARBの他に、Ca拮抗薬、ACE阻害薬、利尿薬の計4 種類を示した。β阻害薬については、脳卒中リスクが、他の薬剤より高いとする臨床研究結果を示した上で、島田氏は「『第一選択薬』から外す」と説明した。...