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組織の硬直化に「外の血」を

オピニオン 2013年10月29日 (火)  讃井將満(自治医科大学附属さいたま医療センター集中治療部教授、部長)

手稲渓仁会病院に1日お邪魔しました。 総合内科、集中治療室(麻酔科)の皆様には大変お世話になりました。 お邪魔した理由は、米国で言うところのvisiting professorとして一日、朝、昼、夕のレクチャーと午前、午後の症例検討+回診を行うためです。visiting professorとは要は外部講師のことですが、レクチャーをするだけでなく、回診やケースディスカッションにも参加するというものです。 日本でも米国でも若い人は複数の病院をローテーションして勉強しますが、ローテ先で常に良い指導者に巡り合うとは限りません。ならば外から誰か呼んで「一日指導医」として教えてもらってもいいんじゃない? という発想でお呼びするものです。ちなみにグランドラウンドもそういう発想で米国ではごく一般的な教育機会ですね(注1)。 若い先生たちの目の輝きが、臨床に対する真摯さが凄くて圧倒されました。手稲渓仁会病院は有名な臨床研修病院ですからやる気のある若者が集まるからでしょう。自分としては、最近臨床以外に果たさなければならない仕事がどうしても増え、臨床の比重が減っています。「臨床医として、初心忘れるべからずや...