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入学前の「医療への興味」こそ重要

オピニオン 2013年10月30日 (水)  矢野晴美(自治医科大学附属病院臨床感染症センター准教授)

本日(編集部注:10月26日)、医学部入学試験の国際シンポジウムに参加しました。 日本、米国、カナダ、英国、台湾からのスピーカーがそれぞれの国の事情、各演者の大学での取り組みも紹介され、非常に興味深くて、勉強になりました。 今日初めて学んだのが、Multiple Mini-interview (MMI)という入学面接のOSCE版のようなやり方でした。カナダのMcGill大学で導入され、その効果もすでに学会発表されて、publication待ちだそうです。 さすが北米のquantitative なやり方に感銘を受けました。伝統的な面接とMMIによって、医学部でのパフォーマンスが比較されていました。こういうデータを出してくるのはやはり北米が主体ですね。 一方で、英国は伝統的な面接は重視、国家試験もない制度なので、興味深い医学教育のあり方です。 台湾は、北米でファカルティを23年?ぐらいしていた方が台湾の医学教育学会の統括者として来日されており、非常に感銘を受けました。 “生け花”のように、根がないものを、付け焼き刃的に移植しても、持続できないし、根付かない、というメッセージが最後にありまし...