在宅専門クリニック、外来機能は必要?
レポート
2013年10月30日 (水)
橋本佳子(m3.com編集長)
10月30日の中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)で、最近、都市部を中心に増えている在宅医療を専門に行うクリニックについて議論した(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。 厚労省は、在宅専門クリニックの外来応需体制について、(1)在宅医療を行うことの被保険者への周知、(2)急変時に患者から相談を受ける連絡先の確保、(3)患者が外来受診できる連携医療機関の確保、(4)訪問診療を行う地域範囲の限定、などの要件を設けることを提案。 健康保険法上、保険医療機関は、「全ての被保険者に対して療養の給付を行う開放性を有していることが必要」とされ、「外来応需体制を有している」という解釈で実務上、運用されている。しかし、実際には地域により指導内容に相違があるのが現状。在宅を専門に行いたいクリニックにとって、「外来診療が前提となった現行制度が制約要件になっている」との指摘もあるという。 厚労省の提案に対し、(3)に疑義を呈したのが、診療側委員。在宅医療は、主治医・かかりつけ医が外来診療の延長線上で、かつ継続的に実施すべきとの考えからだ。これに対し、支払側委員は、在宅医療を推...
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