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500床以上の大病院外来、締め付け強化

レポート 2013年11月1日 (金)  橋本佳子(m3.com編集長)

11月1日の中央社会保険医療協議会総会(会長:森田朗・学習院大学法学部教授)で、診療報酬調査専門組織「入院医療等の調査・評価分科会」の報告を議論、外来については、機能分化を進めるため、紹介や逆紹介率が低い500床以上の病院の初再診料を引き下げる方針が示され、おおむね了承された(資料は、厚生労働省のホームページに掲載)。 2012年度診療報酬改定では、特定機能病院と500床以上の地域医療支援病院を対象に、前年度の紹介率が40%未満、かつ逆紹介率が30%未満の場合に、(1)紹介状のない患者の初診料は270点から200点、(2)他の医療機関へ紹介したにもかかわらず、当該病院を受診した患者の外来診療料(再診料に相当)が70点から52点――にそれぞれ引き下げられた。これを原則、500床以上の全ての病院を対象に拡大する。ただし、精神科単科病院や療養病床のみの病院は、一般病院とは事情が異なり、紹介率等も低いことから別途、検討する。 特定機能病院と500床以上の地域医療支援病院では、2013年4月時点で初診料等の減算の対象となっている病院はない。一方、2011年度の患者調査によると、これらを除く500...